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FP資格と試験 − FP協会と金財(きんざい)の違い

国家資格であるFP技能検定の試験実施団体には、
・NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(「日本FP協会」)
・一般社団法人金融財政事情研究会(「金財、きんざい」)
の2つがあります。

この2つの団体はどう違うのか、どちらのFP技能士試験を選択すればよいのか解説します。

FP協会と金財(きんざい)の試験内容の比較

実施しているFP技能検定の種類

きんざいでは、3級から1級まで全ての学科試験・実技試験を実施しています。一方、FP協会では1級の学科試験のみを除き、全て実施しています。

3級・2級FP技能検定については、FP協会、きんざいのどちらでも、学科・実技いずれも受検可能で、試験日も同じです。

学科試験はFP協会もきんざいも全く同じ

3級・2級の場合、午前中の学科試験は、FP協会、きんざいの両方で全く同じ問題が出題されます。どちらで受けても違いはありません。

きんざいの実技試験は科目選択制

FP協会ときんざいの最大の違いが、午後の実技試験です。
FP協会は「資産設計提案業務」1科目のみですが、きんざいでは、複数の科目から1つを選択します。

<実技試験の科目>
日本FP協会 金財(きんざい)
3級 資産設計提案業務 個人資産相談業務
保険顧客資産相談業務(☆)
2級 資産設計提案業務 個人資産相談業務
中小事業主資産相談業務(☆)
生保顧客資産相談業務(☆)
損保顧客資産相談業務(☆)

きんざいの実技科目のうち、表の(☆)の科目は、やや専門的で細かい内容も出題されるため、金融機関や保険会社に勤務している人や、各分野の予備知識のある人向けです。
市販のテキストや資格スクール・通信講座もこれらに対応しているものは少なめなので注意してください。

実技試験の問題数・難易度

FP協会ときんざいでは、実技試験の問題数も異なります。
FP協会は3級が20問、2級が40問なのに対して、きんざいは15問(大問5題)で、きんざいの方が問題数は少ないです。

ただし、問題数の少ないきんざいの方が易しいというわけではありません。

全体としては、FP協会の試験の方が過去問主体で、素直な分かりやすい問題が多いです。きんざいは問題数そのものは少ないものの、過去に出題のない細かい論点や、難しい計算問題が出題されるなど問題のレベルは高めの傾向があります。

興味のある方は、過去問を見比べてみてください。

合格基準

<学科試験>
 FP協会・きんざいともに36点以上(60点満点)

<実技試験>
 FP協会・・・・60点以上(100点満点)
 きんざい・・・30点以上(50点満点)
 ※合格に必要な正答率は両方とも6割です。

FP協会ときんざいの合格率の違い

例えば、平成27年5月実施の、FP協会ときんざいのFP技能検定の合格率は以下のとおりです。

<平成27年5月実施 FP技能検定の合格率>
日本FP協会 金財(きんざい)
学科 実技 学科 実技
3級 76.89% 90.59% 55.82% 63.77%
2級 40.20% 63.70% 22.02% 52.24%

全体的にFP協会の方が合格率が高く、特に、学科試験は問題が全く同じなのにもかかわらず合格率に差があります。

この理由は、きんざいの方が受験者の絶対数が多く、金融機関などの団体申込で受けている人(会社に受けさせられている人)が多いこと、一方、FP協会は個人で自ら申し込む人が多く、試験の準備をしっかりしている人の比率が高いためと言われています。

FP協会ときんざいのどちらで受けるのがよいか

以上、FP協会ときんざいのFP技能士検定の違いをご説明しました。
実技試験の出題内容や、教材の対応度合い、FP知識のカバー範囲の広さなどを総合的に考えると、一般の方は、もっとも標準的ともいえる、日本FP協会の「資産設計提案業務」を選択するのが無難ではないでしょうか。

銀行や保険会社などに勤めていて、きんざいの「個人資産」以外の実技科目を選択したい人や、会社経由で団体申込する場合などは、きんざいで受けてもよいでしょう。